ぼくは循環器専門医だけど、心電図が読めない

どうも、たおらーです。循環器専門医の書く徒然草。

循環器専門医試験対策|サマリー

どうも、たおらーです。

日経メディカルに載ってたブログ。備忘録を兼ねて載せておきます。総合内科専門医向けの内容ではありますが、十分役に立つ内容だと思います。

たおらーは、内科認定医習得後に3年間循環器を持っている施設に勤務し、この4月から転勤しました。

ひとまず、3年分のサマリーをめくっていきましたがちょうどいい症例ってなかなかないものです。

まずは1例書いてみるということがやはり大切なのだと思います。

10分野の印象を書いてみたいと思います。

成人の循環器内科医をしているものの感想です。

心不全

なんですか?このいきなり「野菜スープ」みたいなくくり。ニンジン(不整脈)なのか?玉ねぎ(心筋梗塞)なのか?

不整脈

ただの心房細動というわけにもいかないか。アブレーションしない施設だと考察までするようなネタは意外と少ないかもしれない。

<血圧異常>

うーん。二次性高血圧とか診断したとか、腎血管性高血圧にバルーンかけたとかだと書きやすいか?

異常ということは低くてもいいいのか?

<虚血性心疾患>

少し合併症を起こしたくらいの心筋梗塞とかがねらい目か

<弁膜疾患>

手術にまわした症例とか?TAVIやる施設とかだと食いつけそう?

<心筋疾患>

心筋生検までしていればベストではあろうが、、、

HOCMも薬物以上の治療をしていたほうが書きやすそう

 

<感染性心内膜炎>

意外と持っていない人もいるのでは?

<肺性心疾患>

COPDからのだけでは書きにくい?

<大動脈疾患>

大動脈炎症候群とかが書きやすいか?

目の前を通り過ぎただけの1型解離ではなかなか戦いにくいかも

<先天性心疾患>

これは一番ネックになる可能性ありますよね。

術後とかでも書きようかもしれませんが

<手術>

バイパスでもバルブでも。術後返ってきたほうが書きやすいは書きやすいかも

 

じゃ、頑張りましょうね。

A評価をとるための5つの鉄則
(1)できるだけ新しい症例を使用
 かつては、認定内科医取得後の症例しか使用できない時代もありましたが、受験者を増やすために、症例条件が緩和され、現在は初期研修医時代に経験した症例も使用できるようになっています。しかし、症例は新しいに越したことはありません。
 筆者の場合、認定内科医取得後、内科サブスペシャリティ専門医や他領域専門医取得のためにその領域に絞った研修をしていましたし、後進に症例を譲ったりもしていたこともあって、結果的に必要症例の半数ほどを、認定内科医取得前の症例で充当することとなりました。
 症例が古いということは、診断・治療も旧基準や旧来の治療方針に則っています。そのため、現在の基準や治療方針に合っていない部分も多く、考察を書くのに非常に苦労することになります。筆者の場合は、具体的な記述においては、「以前はこうしていたが、現在ではこのような方針が勧められている」といった表現をすることで症例の古さをカバーしたつもりですが、評価者からは「症例が古い」とのマイナス評価をされました。
(2)誤字・脱字はゼロに、単位・表記は正確に
 これは総合内科専門医試験だけでなく、すべての専門医試験に共通することですが、誤字・脱字がないように何度も見直してください。某学会専門医試験では、数十例の病歴サマリーの中でたった1カ所の「くさかんむり」が抜けていただけで落とされるほど、専門医試験では誤字・脱字は厳しくチェックされます。
 内科学会は減点方式なので、そこまでではありませんが、できるだけ減点は少なくすべきです。また、ある評価者は、誤字脱字が多いと読む気が失せると話しておりました。
 また、単位・表記も要注意です。国際単位系を使用することは言うまでもなく、「数字と度量単位の間にスペースを一つ挿入する(例:160cmでなく160 cm)」・「数字と記号の間にはスペースを入れない(例:50 %でなく50%)」といった細かいことも、しっかり覚えておいてください。こうした細かい表記ルールは、AMA(American Medical Association) Manual of Styleに記載されていますので確認しておいてください。
(3)空白は少なめに、ビジーにならないように
 空白がある病歴サマリーは、やはり評価が低くなります。実際、記載してみて3分の1以上が余白になってしまった場合には、その疾患の最新の知見等について書いておくとよいでしょう。
 逆に、字数が多くなると行間等調整して記載することになり、結果ビジーな病歴サマリーになり、マイナス評価になることがあります。評価者は、数十枚の病歴サマリーを通常業務外の限られた時間で読んでいます。ビジーな病歴サマリーは読む気を削ぎ、マイナス感情を惹起し、評価が厳しくなる可能性もあります。受験者同士で互いのサマリーを読み、読みにくくないかをチェックしておきましょう。
(4)個人情報がないかしっかりと確認
 個人情報はもちろんのこと、紹介先の病院名等の具体的な記載も減点対象となります。場合によっては、これで一発不合格になることもあります。
 そんな受験者いないだろうと思うかもしれませんが、実際、筆者の周囲の複数の医師が、これが原因で不合格になっています。患者情報以外にも固有名詞の記載がないかをしっかり確認しておきましょう。
(5)成書、ガイドライン、文献だけでなく、ネットメディアの最新情報も参考に
 教科書や文献・ガイドラインを参考に記載していくことが原則ではあるのですが、皆さんもご存知のように、それらは文章となって世に出るまでに結構な時間がかかります。これらだけを参考に考察を書くと、アップデートされている情報に追いついていない恐れがあります。
 文献だけでなく、日経メディカルやケアネット等の信頼できる医学ネットメディアで最新の知見を確認し、考察を記述することをお勧めします。