ぼくは循環器専門医だけど、心電図が読めない

どうも、たおらーです。循環器専門医の書く徒然草。

時事|自己責任論

どうも、たおらーです。最近やたら耳にする「自己責任論」なにか違和感を感じる今日この頃です。今日のワイドナショーをみてなんとなく腑に落ちたところもあるのでつらつら書いてみようと思います。また、当然無事帰国されたことを喜ばしく思っている。

 

一つのニュースはもちろんジャーナリスト安田純平さんの解放である。これに続けて取り扱われたこの駅伝のニュース

駅伝で女性ランナーが四つんばい 美談に仕立てた中継に異議 - ライブドアニュース

 

     ジャーナリスト     駅伝      ダチョウ倶楽部

      安田純平       選手       上島さん

      政府         監督       ほか2名

 

わかっている。かなり無理がある。

 

ジャナーナリストの仕事って大切だと思うし、その人にしかできないといったプライドもあるのだと思う。でも、例えば心肺蘇生の講習(BLSにしろACLSにしろ)まず最初に大事なことは「自身の安全」である。救命する側がされる側になるのがもっともまずい。その点でいえば脱線するが、ちょいちょいコード・ブルーはいけていない。

 

駅伝で考えてみたい。たすきをつなぐ競技であり、そこで途絶えさせないために頑張るというのは選手として課せられた指名である。だからこそ、そこにコンディションを整えて望むわけだ。また、今回後200mという「なんとか頑張ればいけるかも」と思わせる距離であったことも不運かもしれない。後あと2kmならみんな止めるのだと思う。まずもって選手に非はないと思う。右足に異変を感じながらもなんとかする方法を冷静に判断することは困難だと思う。次の走者も「もういい」とは言えないのだと思う。

だからこそ監督がいるわけで、選手やチームを長い目で客観的にみて「棄権」という苦渋の決断をしたわけだ。ボクシングでいえばセコンドがタオル投げたのに届かせる間に1Rおわってもうたみたいなところありますよね。タオル投げたんだから選手の意向関係なくやめてあげないと。

 

放送でもあったが「感動の強要」「敗者の美徳」も時と場合に応じて適切にということなのだと思う